SEO/SEMでまずやらなきゃいけないのが競合分析。 被リンクやアクセス数、SERPsを見たりして競合の状況を知る必要がある。

競合分析がある程度終わると、競合がそれぞれどういう強みを持ってるのかがわかってきて、 競合のどこが評価されてなぜその強みがうまれたのかがわかったりする。

とはいえ競合分析は結構めんどくさかったり、1回やって終わりってわけにもいかないのでなあなあになっちゃうことがある。 そんなとき、Google Analyticsのベンチマーク機能が結構便利かも。

Google Analyticsのベンチマーク機能

Google Analyticsのベンチマーク機能は、Google Analyticsで見られる数値を競合サイトと比較できる機能で、 簡単な競合比較ならだいぶ便利に使える。

恥ずかしながら今までこの機能の存在を知らなくて、沈黙のWebマーケティングで紹介されているのを見て「こんな機能あったのか!」とびっくりしてしまった。 沈黙のWebマーケティング、良い意味で広く浅く書かれていてとても良かった。

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ベンチマーク機能でできること

まずは、Google Analyticsのベンチマーク機能でどんなことができるのか、どんな情報を得ることができるのかを簡単にまとめてみる。

チャネル、地域、デバイスごとの比較

ベンチマーク機能への動線は、Google Analyticsのサイドバーにある「ユーザー」から。

Google Analyticsのベンチマーク機能

ご覧のとおり、チャネル、地域、デバイスといったディメンションで見ることができる。

業種、地域、アクセス規模で競合を絞った上での比較

競合調査をするとき、調査する対象は同じ業種で似たような規模のサイトにしたい。 ベンチマーク機能では業種、国/地域、サイズ(1 日のセッション数)の3指標で比較対象を絞ることができる。

業種、地域、アクセス規模によるフィルタ

これは自分で選択できるので、規模や国によってどれくらい変動するかなどを見るときにも使える。

例えば直帰率やセッション時間は、業種にもよるけどアクセスが上がるにつれてともに悪化しがちだったりする。 規模の大きな競合がどういう状態なのかを事前に知ることができれば、目標設定などに使えそう。

セッション、直帰率、セッション時間等、メジャーな指標の比較

ベンチマーク機能で確認できるのはGoogle Analyticsの「行動」と「集客」に関する指標。

比較可能な指標

とくに「行動」のほうにはページ/セッションや直帰率、セッション時間など、だいぶ有益そうな指標が含まれている。 それぞれKPIを決めるときとかに妥当性の根拠として使えそう。

こんな時に使えそう

便利な機能を知っていても、なんか楽しいで終わってしまうことはよくあるもの。 というわけでそうならないように使えそうなシチュエーションを考えてみる。

自社の直帰率は適切なのかを知る

例えば直帰率。 直帰率は流入チャネルによって変動する要因が違うので、チャネルディメンションでそれぞれの流入チャネルごとに指標を確認できるのがだいぶ良い。

例えばオーガニックの流入ならSERPsの順位が低いほど直帰率はあがるので、同一規模のサイトと比較して自社が低い場合は、 流入チャネル以外が起因している問題を見つけることができそう。

自社のセッション時間は適切なのかを知る

セッション時間はそのサイトの業種によって大きく変わるものなので、 例えば僕の持っている技術系のサイトとヘルスケア系のサイトでは、前者のほうが明らかにセッション時間が短い。

これは推測だけど、問題を解決したいユーザが読むものと、不安を解決したいユーザが読むものという点で差が出ているのではないかと思う。

Google Analyticsのベンチマーク機能では業種を絞って比較することができるので、業種による差異を考慮した上での数値が手に入る。 競合と比べてあまりにも低いなら、業種のせいではなくコンテンツやデザインを疑う必要がありそう。

自社のページ/セッションは適切なのかを知る

ページ/セッションは、ユーザがサイトに訪れてから出て行くまでにどれくらいのページを回遊したかを表すページ数のこと。 これも業種に影響を受ける指標なので、他社に比べて低い場合は改善の余地があるということがわかる。

ページ/セッションが低いのはコンテンツが悪いことや導線設計がうまくいってない事がほとんど。 自分がふと回遊してるサイトを見ると、実はめちゃくちゃうまい感じにリンクが置かれてたりすることがよくある。

シーズンによる変動を知る

サイトが扱うコンテンツによっては、シーズンによってアクセスが変動することがよくある。 例えばスノーボードのサイトならユーザは寒い時期に増えて暑い時期に減るだろうし、引っ越しや不動産は4月に増えたりするんだろうと思う。 また、年スパンではなく週スパンでも規則的な変動をすることが多い。

こういう変動も、もしかしたら競合はもっと大きく変動している可能性もある。 そういう場合、稼ぎ時に適切なプロモーションができてなかったりするので、他社が自社に比べて変わった変動をしていないか、 しているなら何かプロモーションをしているのかを確認する1つの手段になりそう。

というわけで、Google Analyticsのベンチマーク機能、あまり目立たない場所にあるけど実は結構有益なのではって話でした。 沈黙のWebマーケティング、こういう些細な気づきもある本なのでおすすめ。

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